「市販の白髪染めは、薄毛、細毛の原因って本当?」
「薄毛が気になるので、髪や地肌を傷めない白髪染めが知りたい」
「白髪染めをすると頭皮がヒリヒリするので、もう白髪染めは諦めなければいけない?」
「アトピーで肌が弱い私が使える白髪染めってあるのかな?」
白髪染めをすると髪や頭皮にダメージを与えて薄毛になると耳にしたことはありませんか?
上記の様な白髪染めの不安を持たれている方は少なくないのではないでしょうか。
白髪染めをしている人のうち、美容院でのみ白髪染めをする人は全体の45%、つまり半数以上の人がセルフカラーを経験していることになります。
今回ヘナでヘア活!ではヘナ染め歴2年の筆者が、薄毛が気になるけど白髪染めの頻度を減らすことなく続けられる、ヘナの白髪染めについて徹底的にご紹介します。
どんな髪の悩みにも効果を発揮するヘナに驚いてください!
筆者のプロフィール
昭和46年生まれの臨床検査技師。
40代後半からポニーテールの結び目がかなり細くなってきたことに気づき、50歳になった頃には前髪の分け目の地肌の目立ちがどんどん気になってきた。このままではいけないと女性AGA治療でミノキシジルの服用を始めたところ、頭皮の発毛の実感より先に、顔や背中のムダ毛の発毛が活発になりすぎたため半年で終了。薄毛の復活が心配だった頃、たまたまヘナ染めをしていた友人に、ヘナ染めは白髪染めのためだけにやっているわけではなく、髪の健康のためにやっていると聞いた。ヘナに白髪染め効果以外にメリットがあることを知らなかったので半信半疑になり、ヘナについて徹底的に勉強。ヘナの多すぎるメリットを確信した途端、もうヘアカラーの白髪染めは続けてはいけないと強く思い、ヘナ染めに変更して2年になる。
男性と女性で違う薄毛の原因を解説!
この章では薄毛の原因が男女で違うことを解説していきます。
その上でご自身に当てはまる原因を知っていただき、それぞれの対策をしていきましょう!
【男性】
男性の薄毛の原因のほとんどはAGA(男性型脱毛症)です。
男性ホルモンの影響により毛周期が乱れ、前頭部や頭頂部の毛が細くなり抜け落ちボリュームが減ってしまうのです。
【女性】
女性の薄毛の原因は6つあります。
①女性ホルモンの減少
女性ホルモンには発毛育毛の役割があります。
女性ホルモンが減少することで男性ホルモンの働きの方が目立ってしまい、女性もAGA(女性の場合はFAGA:女性型脱毛症)を発症します。
ただ女性は頭頂部や分け目が薄くなったり、全体的にボリュームが減ってきます。
②加齢
老化により毛根の細胞が老化することも原因のひとつです。
毛根自体の老化により、髪が細くなったりコシがなくなってきます。
③ストレス
過度なストレスを受けることで、自律神経が乱れ、血行不良も併発します。
血行不良が起きると髪の成長に必要な栄養分が十分に行きわたらず、髪が細くなったり抜けたりと薄毛に繋がります。
④ダイエットや睡眠不足などの生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れによって摂取する栄養が偏ったり睡眠不足が起きます。
それにより、発毛育毛に必要な栄養素やホルモン分泌量が不足します。
必要な栄養素やホルモン分泌量が不足すると、正常なヘアサイクルが妨げられるので、薄毛になりやすくなりますね。
⑤ヘアアレンジ
ヘアアレンジ全てが悪いわけではなく、強い力でのヘアアレンジは、毛根にダメージがあります。
特にいつも同じ位置でポニーテールなどをしていると地肌が引っ張られて負担になり、薄毛に繋がることがあります。
⑥紫外線
毎日のように浴びている紫外線には活性酸素を増やす働きがあるため、毛母細胞が劣化し細毛や抜け毛が増えて薄毛になる可能性が高くなります。
この章では薄毛の原因を男女それぞれについて追及しました。
男性はAGA、女性には6つも原因があることがわかりましたね。
何が原因かを見極めて、薄毛が進む前に適切な対策を進めましょう!
白髪染めと薄毛の関係とは?
若い頃からずっとヘアカラーを楽しんでこられた方も多いのではないでしょうか。
そして男女問わず若々しくいるために、白髪が目立ち始めたら白髪を染めたいですね。
でも白髪染めをしたら薄毛になるのは絶対に避けたい!
この章では白髪染めをすると薄毛になるのかな?という疑問について解説していきます。
結果から言うと、白髪染めと薄毛は直接は関係がありません。
いつも通りヘアカラーを続けていると、いつからか白髪が気になり始めます。
それは白髪が生える前のヘアカラーはおしゃれ染めで、おしゃれ染めでは白髪が染まらないからです。
そこで染まらない白髪を染めるために、おしゃれ染めから白髪染めに移行していきますね。
白髪染めは抜け毛を起こさせるほど強い薬剤ではありませんが、無理やり髪のキューティクルを剥がして色を入れていきます。
白髪染めを定期的に行うことで、大なり小なり髪や頭皮はダメージを受けます。
また白髪染めを始める頃には「加齢」で髪が細くなってきたり、全体のボリュームが減ってきたりします。
加えて頭皮も老化してきていますので、発毛も弱まっています。
本来白髪染めと薄毛には直接関係がなくても、「白髪染め」による髪と地肌へのダメージと「加齢」の両方の影響でヘアサイクルは乱れ、白髪染めを続けていくうちに「薄毛になってきた」と感じ始めてしまうのです。
この章では白髪染めと薄毛の関係について解説してきました。
白髪染めでは髪や頭皮へのダメージが避けられないことと、同時に起こる加齢との影響で、髪が細くなったり発毛が弱まり薄毛を感じてきてしまいます。
薄毛を予防したいなら、白髪染めの方法や回数の見直しが必要になります。
白髪染めのバリエーション一覧とその特徴をダメージの少ない順に5つ!紹介
自由な時に時間やコストを抑えられるセルフカラーですが、デメリットの心配があるとすれば髪や頭皮へのダメージではないでしょうか。
白髪染めの種類によってダメージが強かったり、逆に髪の痛まないものまであります。
この章ではダメージの少ない順に5つ紹介します。
①ヘナ
②白髪染めカラートリートメント
③白髪染めシャンプー
④ヘアマニュキュア
⑤白髪染めヘアカラー
順に染め方、染まる機序、メリット、デメリット、適正な頻度などお伝えしていきます。
①ヘナ
ヘナはエジプト、インド、北アフリカ、イランなどの乾燥した水はけの良い丘陵に育つ植物です。
葉を乾燥させて粉にしたものを水などで溶き、古くから髪・眉・爪・手足などの染色やペイントに使用されてきました。
インドでは何千年も昔から、髪や肌を染めたり、インド伝承医学アーユルヴェーダでは、薬草やハーブとして何千年も昔から使われています。
クレオパトラも髪だけでなく、ヘナで爪などを染め、マニキュア代わりとして使用していたといいます。
【染まる機序】
ヘナ染めは基本的にお湯で粉末を溶いた状態で使用します。
髪のキューティクルは濡らすだけで少し開いてくれるので、その隙間からヘナの葉に含まれるローソンというオレンジ色の色素が浸透します。
浸透後、髪の内部のケラチンというタンパク質に吸収されて、白髪がオレンジ色に染まります。
【メリット】
・白髪が染まる
・髪や頭皮を傷めない
・トリートメント効果
・髪に潤いを与える
・毛穴と地肌の洗浄
・肝機能を助ける
・消臭
・リラックス
・女性の生理を整える
【デメリット】
・ヘナ100%の場合はオレンジ系にしか染めることができない
インディゴをブレンドしたり後で染めることによって、自然なブラウンや黒にコントロールすることができる
・明るい茶色には染められない
・放置時間が長い(1~2時間)
②白髪染めカラートリートメント
【使い方】
白髪染めトリートメントはシャンプー後に髪を軽くタオルで乾かし、適量を手に取り髪全体になじませてから、10~20分程度放置してから洗い流します。
【メリット】
・カラートリートメントの染料は分子の大きさがかなり小さいので、キューティクルを開けることなく隙間から内側に染料が浸透し、髪の表面付近だけが染まります。そのため一般的な白髪染めに比べて染まりは弱く、少しずつ色落ちしてしまいますが、髪や頭皮へダメージを与えません
・トリートメント効果もあるので、補修しながら白髪を染めることができます。
・染料が頭皮に付着しても洗い流せば色が定着することがないので、髪の根元までしっかり染めることができます。
【デメリット】
・しっかり染めるには時間を長くし(20~30分)、回数を増やす(週1回以上)必要があります。
・色の種類が少なく髪を明るくすることができません。
③白髪染めシャンプー
【使い方】
通常のシャンプーと同様、シャンプーしたら放置時間など置かず洗い流せばよいです。
【メリット】
・白髪染めシャンプーは、普通のシャンプーに白髪染め成分が配合されているので、放置時間も不要で毎日白髪染めシャンプーを行うだけで、徐々に白髪が黒く染まっていきます。
・染まる仕組みはカラートリートメントと同じで、キューティクルを開けることなく髪の表面付近だけが染まりますので、髪や頭皮にダメージを与えることがありません。
【デメリット】
・デメリットではないのですが、白髪染めシャンプーは毎日シャンプーする前提なので、カラートリートメントより染料の濃度が低めに設定されており、白髪が黒くなるまでに1か月ほどかかります。
・カラートリートメント同様、色の種類が少なく髪を明るくすることができません。
④ヘアマニュキュア
【使い方】
・一般的な白髪染めのようにブラシや手袋を使用して髪に塗布します。
【メリット】
・髪のキューティクルを開くことなく髪の表面付近に染色するため、髪を傷めずに染めることができます。
【デメリット】
・ヘアマニキュアは頭皮も染まってしまうほどしっかり染まるので、頭皮を避けて塗布しなければいけません。そのため根元が染めにくいです。
・乾きやすいので塗りにくく、ムラにもなりやすいです。
・放置時間は20~30分で、色持ちは1~2週間
・ヘアマニキュアが取れる時にキューティクルも一緒にはがれてしまうことがあります。
・色の種類が少なく、髪を明るくすることができません。
⑤白髪染めヘアカラー
【染まる機序】
カラー剤に含まれているアンモニアなどのアルカリ成分が髪のキューティクルを開き、髪の中にジアミンという成分を含む染料と過酸化水素を浸透させます。
過酸化水素はメラニン色素を破壊し脱色するとともに、髪に浸透した染料を酸化し結合して発色します。
【メリット】
・結合して大きくなった染料分子が髪の中にとどまるため、色の定着は良いです。
【デメリット】
・一度開いたキューティクルは元の様に閉まることはありません。そのため髪は紫外線などの外部刺激に弱くなり、白髪染めを続けるうちに髪へのダメージが蓄積されます。
・できてしまったキューティクルの隙間からは染料、水分、タンパク質がどんどん抜けるため、退色は目立ち、パサパサでスカスカな細い毛質になり、頭皮が透ける薄毛の原因になります。
・ジアミンは刺激性が強いので、髪や頭皮にダメージを与えるだけでなく、アレルギー反応が起こることもあります。体質だけではなく、頻回髪を染めることでも起こり得ます。
・過酸化水素は体内の抗酸化酵素によって無害化されるのですが、加齢とともに抗酸化酵素が減少するため、酸化力が強くなり頭皮を老化させてしまいます。すると髪を生み育てる毛母細胞の働きが悪くなり、健康な髪が育ちにくくなります。
・毛母細胞だけでなく髪のメラニン色素を作る色素細胞メラノサイトも影響を受けるため、白髪染めを使用すればするほど薄毛になるだけでなく、白髪が増えるという現象も起こります。
この章では白髪染めの種類を5つ、髪や地肌へのダメージに特化して紹介しました。
ヘナ染めだけが髪や頭皮にダメージを与えないだけでなく、傷んだ髪や地肌を修復し、ハリやコシ艶を与えてくれる方法ということでした。
白髪を染める度に本来の健康な髪質に近づき、洗浄・消臭・リラックス効果もあり、肝機能や女性ホルモンまで整えてくれるヘナにぜひチャレンジしてみましょう!
白髪染めと薄毛対策が同時にできちゃう!ヘナのメリットを徹底解説
この章では白髪染めに薄毛対策、髪質改善の他に全身にもたらす効果までたっぷりのヘナについて、さらに詳しく徹底紹介していきます!
ヘナは日本では天然の白髪染めヘアカラー剤としてのイメージが強いものの、欧米をはじめとする海外の多くの国々では天然のトリートメントとして利用されるケースが多く、その髪質改善効果は多岐に渡ります。
インドのアーユルヴェーダでは薬草として伝えられているハーブで、人々の生活の中に根付き様々な場面で役立てられてきました。
ここではヘナのメリットについて、「髪と頭皮への効果」と「全身にもたらす効果」の2つに分けてお伝えしていきます。
「髪と頭皮への効果」では「白髪染め」と「天然ヘアートリートメント」の目的で分けてご紹介します。
「天然ヘアートリートメント」では<育毛>に繋がる3つのメリットと、<頭皮改善>が期待できる6つのメリットをお伝えします。
「全身にもたらす効果」ではヘナで白髪染めを続けるだけで得られる、5つものメリットを紹介します。
【髪と頭皮への効果】
①白髪染め
・白髪のカラーリング
・天然由の成分なので頭皮へのダメージを受けない
100%天然の来ヘナを使って髪を染めると、一般的な白髪染めと違って髪の毛や頭皮への負担がありません。
②天然ヘアトリートメント
<育毛>
・コンディショニング効果
キューティクルのダメージを補修し、ハリやコシを出し、毛先まで艶やかな髪に整えます。
・髪内部の保水力アップ
染めた際に色素だけでなく、ヘナの粉を溶いたお湯も一緒にキューティクルの内部に閉じ込めるので、潤いがアップしハリも出ます。
・紫外線や静電気等の外部刺激から髪を保護するバリア効果
ヘナのオレンジ色の色素成分のローソンが日焼け止めに似ているため、紫外線からキューティクルを守ってくれます。
<頭皮改善>
頭皮環境を改善する効果によって育毛効果が期待できます。
・クレンジング効果
ヘナは毛穴につまった汚れを取り除き、頭皮を清潔にし健康な状態へと改善してくれます。
ヘナで白髪染めした後はシャンプーをする必要がありませんし、ヘナを数分だけ頭皮につけて洗い流せば市販のシャンプーが不要になります。実際に使用してみると、シャンプーと同じくらいの洗浄力がありスッキリします。さらに市販シャンプーを使わないので、ヘナの色持ちも良くなります。
・髪や頭皮の油分を吸収
ヘナ染めを続けると髪がツヤツヤになるというメリットもあるのですが、実際は髪がきしんでしまう方もいます。髪がきしむ原因は、ヘナが髪や頭皮の油分を吸収してしまうからです。髪には皮脂やトリートメント、スタイリング剤などの油分が蓄積しているので、ヘナで油分を取り除くことで一時的に髪のきしみを感じてしまうことがあります。蓄積された油分が除去されてきしみを感じるのは、実はデメリットではなく水分が浸透しやすい髪の状態に整ったからです。トリートメントなどのアフターケアをすることで髪のきしみは解消されます。
・保湿効果
ヘナを頭皮にたっぷりと染料を塗布することで、乾燥しがちな頭皮にも潤い与えてくれます。
・血行促進
頭皮や髪の毛の成長に必要な血流が良くなり、頭皮環境が整います。
・毛穴の歪みを正常な形に矯正する
硬い髪やクセ毛がしなやかなストレートヘアになります。
・殺菌作用
頭皮に存在する細菌の集団を頭皮フローラといい、頭皮に良い働きをする菌もいれば、悪い働きをする菌もいます。そのバランスを整え、頭皮を健康に導きます。
【全身にもたらす効果】
①デトックス作用
ヘナの色素成分ローソンは染色だけでなく、解毒器官である肝臓を助ける作用もあります。
肝臓の機能が低下すると毒素が溜まり、これが様々な体調不良や病気・老化の原因になります。
ヘナを使うことで肝臓の働きが良くなり、解毒が促進されて体内浄化に繋がります。
インドでは治療院へ行くと体質に合ったヘナのハーブで体内の老廃物排出を目的に医師による処方が行われています。
②抗菌・消炎・消臭作用
ヘナは抗菌・消炎などの作用に優れることから、アーユルヴェーダでは傷や火傷、皮膚病などの治療に、古代エジプトではミイラを包む布の染色に用いられていました。
③リラックス作用
ヘナはイライラや不眠症にも効果があるとされています。
ヘナの色素成分ローソンには神経の緊張を取り除く作用があり、リラックス効果で深い睡眠をとることが期待できます。
④血行促進
視力や脳の働きの向上にも役立ちます。
ヘナパックをした後は目がスッキリしたり、頭痛が軽くなったりします。
⑤女性の生理を整える
ヘナは古来より女性のお守りとしてタトゥーに使われていました。
ヘナには生理痛や生理不順、更年期症状を緩和・改善する働きもあるのです。
この働きはヘナに含まれる「ナフトキノン」によるもので、この成分には女性ホルモンのバランスを整え、子宮を健康に導く作用があるといわれています。
よく「妊娠したらパーマやヘアカラーはやめた方が良い」といわれるのは、頭皮と子宮は繋がっており、パーマ液やカラーリング剤に含まれる化学物質が、直接頭皮から子宮へと流れるとする考えもあるからです。
天然素材のヘナカラーなら妊娠中でも安心です。
この章では白髪染めも薄毛予防もできるヘナのメリットを、2つ以外にもたくさん紹介しました。
ヘナの色素は白髪に入りやすく、白髪染めに最適の天然染料です。
またヘナ染めはダメージを与えることなく、傷んでしまったキューティクルや頭皮や毛穴の修復効果があるので、薄毛予防になるだけでなく健康で美しい髪まで手に入れられます。
その他としてヘナは古くから薬草として使われていたように、白髪染めを続けるだけで一緒に得られる全身への効果が多く、大変魅力的です。
日々のストレスや生活の疲れも、ヘナで癒されたいですね!
ヘナ染めのやり方完全ガイド!面倒な時はこんな簡単な方法で!!
この章では、初めて自宅でヘナを使われる方にヘナの白髪染めのやり方のコツやポイントをお伝えしたいと思います。
ヘナのペーストは頭皮から塗っていただけるので一番染めたい根元をしっかり染められ、頭皮の余分な皮脂や汚れも同時に落としてくれます。
毎日使用しても髪や頭皮を傷めることのないヘナは気になる時にいつでも部分染めなど、手軽に使うことができ、ご自身で使用する白髪染めとしても使いやすいのが特徴です。
【パッチテスト】
ヘナは植物なのでいくら安全とはいえ、どうしてもアレルギーになってしまう人はいます。
必ずパッチテストを行いましょう。
パッチテストはヘナ染めする48時間から72時間前には行ってください。
<パッチテストの手順>
ティースプーンの先くらいに乗せたヘナ(約1g程度)を水でマヨネーズよりややゆるく溶き、溶いたヘナを耳の後ろの目立たないところに10円玉くらいの大きさに綿棒で塗ります。
そのまま30分置き、湿ったタオルで拭き取ってください。
拭き取った時点で、発疹、かぶれ、かゆみがないかを確認します。
72時間経っても肌に異常が見られないならば、まずは安心です。
【準備するもの】
・ヘナパウダー
・混合用のボウル
・45℃くらいのお湯
・かき混ぜ用の泡立て器やスプーンなど
・塗布用のハケやブラシ
・手袋
・ラップ(頭を覆うため)
・ケープ(染料が衣服につかないようにするため)
・汚れてもよい服(前あきがよい)に着替える
・汚れてもよいタオル 2枚
タオルは1枚を濡らし、絞っておきましょう。肌についたペーストを小まめに拭き取るために使用します。もう1枚は液だれする場合がありますので、首にもタオルを巻いておきます。
・キッチンペーパーorコットンorテッシュペーパー
染まりにくい部分に貼り付けるために使用
・フェイスクリーム(ハンドクリームやワセリンで代用可)
皮膚についたヘナを拭き取りやすくするために、おでこ、髪の生え際、耳、耳の後ろ、えりあしの肌にクリームやワセリンを伸ばします。
・ドライヤー
【ヘナの使用量】
髪の長さとヘナの分量の目安
ショート:30~50g
ミディアム:50g~
ロング:100g~
髪の長さに合わせて粉の量を調節してください。
髪が隠れるくらいたっぷり塗ると染まりが良くなります。
初めての方、髪の量が多い方は、パウダーを目安量より20g増やし、ペーストをたっぷり使用すると、塗り残しもなくきれいな染め上がりになります。
【ヘナ塗布前の髪】
「お湯のみ」で軽く髪全体を濡らし、タオルドライしてください。
お湯で髪を濡らすことで髪の外側を覆う、うろこ状のキューティクルが開き、ヘナの成分が浸透しやすくなります。
もし整髪料などがついている場合は洗髪する必要があります。洗髪後はしっかりタオルドライした濡髪でご使用ください。
必ず髪を濡らす必要はありませんが、染まりを良くするために濡らすことをおすすめします。
ヘナ染め前のシャンプーはおすすめできません。ヘナ染めするとヘナペーストが頭皮と髪から油分(油汚れも含む)を吸着します。
ヘナ染めの前にシャンプーをすると皮脂を落としすぎるため、仕上がりが悪くなる可能性があります。
インドでは、そのことを伝統的に知っているため、ヘナの前にオイルを髪と頭皮に塗布し、油分を補う習慣がありました。
【ヘナのペーストの作り方】
ボウルに花パウダーを入れ中心部にくぼみを作り、50~60℃ほどのお湯を注ぎます。ペースト状にするには、お湯の温度もポイントです
内側から外側に向かってダマにならないように、泡立て器やスプーンで溶いていきます。
混ぜるほどトロミ(柔らかさ)が出てきますので、お湯を入れすぎないようにご注意ください。
お湯の量は目安として、ヘナの分量に対して3倍〜4倍のお湯を加えます。
ペーストの理想の固さは側頭部に塗っても垂れない固さで「マヨネーズ」ぐらいが目安です。
お湯を入れすぎないように少しづつ加えてください。
ヘナ ペーストがゆるいと垂れるばかりでなく、髪から剥がれて染まりが悪くなります。
ペーストは冷たいと発色が悪くなるので、使用の際には湯せんをしながら使用することをおすすめします。
温度を人肌程度に保つことで発色が良くなります。
特に冷めやすい冬期使用には、温度をしっかり保つことが大切です。
【ペーストの塗り方】
<手で塗る場合(手袋着用)>
後頭部より首へ液垂れする場合がありますので、汚れても良いタオルなどを首に巻いておきましょう。
鏡の前で手でペーストを少しずつ取り、生え際など白髪が目立つ部分から頭皮にすり込むように塗り始め、髪を少しずつ取りながらペーストをたっぷりと塗り込みます。
全部塗り終えたら、頭皮から全体によくもみ込みなじませます。
髪が長い方は、頭のてっぺんから塗りはじめ、塗った髪はお団子を作るように巻きつけていくと塗りやすいです。
生え際やこめかみなどはペーストが付きにくく、また乾燥しやすく染まりが悪いので、キッチンペーパーで軽く押さえ、10cm程度に切り取ったラップを新たに貼りつけましょう。
付きにくい部分にもペーストが髪をしっかりと覆い、染まりが良くなります。
最後に濡れタオルで肌についたペーストをきれいに拭き取ります。
<ハケで塗る場合>
髪を櫛でとかし、頭頂で左右に分け目を作ります。
ペーストをハケにしみこませ、分け目の根元から塗ります。
次に1cmほど隣に次の分け目をとり、分けた髪を持ちあげ反対側に倒します。
しっかりと白髪の根本を露出させ塗っていきます。
この要領で、頭全体に塗っていきます。
<リタッチ染め>
ヘナも部分(根元)染めだけを続けていくことができます。
ヘナにはすばらしいトリートメント作用がありますので、できれば毎回全体染めをされることをおすすめします。
【保温して時間を置く】
ヘナのペーストを塗り終わったら、ラップで隙間なく髪を覆い、ヘナのペーストと髪の密着度を高め、ペーストが乾燥するのを防ぎます。
ヘナは冷えると染まりが悪くなります。
塗ったペーストが冷めていると感じたらラップの上からドライヤーで2~3分温めてから、保温性のあるキャップやタオルを巻くなどして、保温した状態で1~3時間待ちます。
通常、最低限1時間の放置が必要です。
2回目以降、前回のヘナが最近の場合(リタッチなど)は、1時間弱でも良いです。
よりしっかり染めたい方、トリートメント効果や頭皮ケアを期待するなら、2時間おくと効果が違います。色についても、長時間ほど、濃い色に染まります。
寒い時期は室温が低いと色が入りづらいので、温かい部屋で過ごしましょう。
【ヘナを洗い流す】
白髪が染まったことが確認できたら、ヘナを洗い流しましょう。
時間が経ちヘナが乾燥している場合もあるので、特に表面や顔周りなど乾いている部分にはよくお湯をなじませて流します。
耳の後ろやえりあしなどに洗い残しがあると痒みの原因となるので、しっかり流します。
シャンプーを使用しないでお湯で洗い流すのみで終了することをおすすめします。
シャンプーなどをご使用になりますと、色落ちしやすくなります。
また、ヘナには脱脂作用がありますので、ヘナをすること自体が洗髪と同様のため、ヘナ後のシャンプーは不要です。
できたらヘナが定着する2~3日は、お湯洗いをおすすめします。
流した後、浴槽、シンクなどにオレンジ色が付きやすいので、お掃除も必要です。
色落ちするため、洗髪後に使用するタオルは汚れてもいいもの、色の濃いものをご使用ください。
寝具枕にもタオルを巻いておきましょう。
【髪をドライヤーで乾かす】
ヘナで白髪染めした後に水分を含んでいる髪は、オレンジ色が流れ出やすいです。
濡れたままだと色が着くので、汚れてもよいタオルを使いしっかり拭きます。
寝具やパジャマ、服などへの色移りを防ぐため、ドライヤーで髪を乾かします。
夏の時期などは白い帽子などをかぶって汗をかくと、ヘナの色が落ちる場合があります。
乾かす際には、高温の温風では髪が固くなり折角ヘナでダメージ補修したのに台無しです。
低温のドライヤーで乾かし、髪や頭皮もよりしっとりまとまるのでおすすめです。
【やる気が出ないときのズボラ染め】
ここまでヘナ染めのやり方を解説してきましたが、初めてで不安な方や毎回こんな面倒なことをしていく自信がないなあとお思いの方もいることでしょう。
そんな時は特に目立つ白髪部分のみ染める、超部分染めも1つのアイデアです。
髪を区分けして丁寧に塗るやり方から手抜きして、面倒なので髪を適当にかきあげながら気になる部分だけ塗ってみます。
塗り終わったら頭皮にペーストを揉み込みます。
天然100%植物性ヘナなら頭皮に刷り込むことで、髪の毛だけではなく頭皮も元気になりますから、気楽にズボラ塗りを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
この章ではヘナ染めのやり方を準備から染め上がりまでご紹介しました。
ヘナにはメリットが多くありますので、ぜひヘナペーストをたっぷり塗布し長時間放置してヘナの効果を最大限に引き出してください!
また疲れてヘナ染めが面倒な時は、生え際の白髪の部分にだけ少量を揉み込み、短時間放置で良いので頑張ってみましょう。
ズボラ染めでも白髪は目立たなくなり、毛穴の洗浄や頭皮のトリートメントに加え、リラックス効果で深い睡眠が取れたり、血行が促進されることで頭部がスッキリしますよ!
まとめ
この記事では
・薄毛の原因は男性と女性で違うこと
・白髪染めと薄毛には関係性があること
・白髪染めの5つのバリエーションがあり、その中でもヘナにはたくさんのメリットがあること
・基本のヘナ染めのやり方と、ズボラ染めのやり方
についてお伝えしました!
ヘナのメリットは、傷んでしまったキューティクルや頭皮や毛穴の修復効果があるので、薄毛予防になるだけでなく健康で美しい髪まで手に入れられます。
またヘナは古くから薬草として使われていたように、白髪染めを続けるだけで一緒に得られる全身への効果がとても多く、大変魅力的です。
艶のある美しい髪を手に入れて、若々しく毎日を過ごしてください!
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